こんなものが残っているとは思わなかったのでビックリ。
しかも競り合いが起こらなかったのでまたビックリ。
貴重度の割に馬鹿安で競り落とせた気がします。
さて、この資料には、発起人と彼らの引き受け株数一覧が付いています。
誰が発起人か分かって興味深いと言えます。
では、具体的に誰か。
実は山手急行は純粋に東京で運営を行う東京の会社でありながら、発起人は日本全国にいます。東京の人間は半数かそれを下回るぐらい。逆に、大阪京都など関西方面の人数の多さが目立ちます。
つまり、自分たちに何の関係も無い東京の会社に出資したことになります。要するに金儲け のための会社だったのでしょう。
逆にいえば、山手急行の【当時としては宅地化が進み始めていたが、まだまだ農地が多い地域を結ぶ】という少し無謀な計画を支持できたのは、東京の事情をあまり良く知らない関西人主体だったからかも知れません。
そうすると、山手急行そのものがけっこう詐欺臭い鉄道計画だった可能性もあります。
まあ、実際【全線堀割で建設】とか夢想的で恐ろしいことも言ってましたから。